column 009 2003 渡辺貞夫 イタリアツアー日記

 ポルトフィーノ公演の翌日、私達はバス移動でフィレンツェに入りました。さすがに名立たる観光地だけあって人が多い!今までの場所と比較するとだいぶ都会に感じました。ルネッサンス文化発祥の地であり、芸術の都、花の都などと呼ばれるだけあって、街には歴史的建造物や美術館がたくさんあります。しかし、中心地から10〜15分も歩けば観光客も殆どいなく、地元の人達が普通に生活しています。普段美術館など滅多に見ない私ですが、何せフィレンツェですから、ウフィッツィ美術館を見学しました。ここには国内外から、ルネッサンス期の傑作がおよそ2500点ほど収蔵されています。全部真剣に見ると大変なことになるので、ポイントをサクサクっと見学したのち、明日のコンサート会場、シニョリーア広場を見に行ってびっくり!街のど真ん中にあり、大勢の人で賑わい、歴史的彫刻に囲まれたこの大きな広場で本当にコンサートなんかやっちゃっていいんかい!?って感じなのだが、本当にやっちゃうんですね。

友達の寿司職人、村上君とアルノ川に架かるポンテ・ヴェッキオ橋をバックに一枚。彼はトリノのリストランテで寿司を握る傍ら、イタリアンの勉強中。ここフィレンツェとミラノを案内してくれて本当に助かりました。

 そんな場所でのコンサートですから、開演前から大勢の人が駆けつけ、演奏が始まるのを心待ちにしています。演奏が始まれば、いつにもまして盛り上がり、ここシニョリーア広場は何だか凄いことになってきました。

ただいまリハーサル中。ステージのバックはロッジア・デッラ・シニョーリアといって集会場として14世紀に建てられたゴシック式回廊だそうです。
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