column 009 2003 渡辺貞夫 イタリアツアー日記

 海外で演奏する時は特に、「言葉や人種、年齢や性別などすべてを超越する音楽の力って凄いなー。」と思うのですが、今回もやはりそう思いました。コンサートに集まった人達と何とも言えぬ一体感を共有し、濃密な時間を共に過ごし、その中で演奏出来ることは本当に大きな喜びです。   
 
 シニョリーア広場を大きな興奮の渦に巻き込みコンサートは無事終了!!今回は3本とも野外の公演で、大雨が降ったら一体どうするのか?などと思っていましたが、全て予定通りに行なうことが出来ました。そして今回、忘れてはいけないのは日本人スタッフの方々の活躍でしょう。何もかも環境の違う海外で、楽器の事やら音響の事やら舞台の事やら諸々の段取りや進行やら…、現地のスタッフと協力し時には激論を交わしつつ、全てを最良の方向へ持って行くのは大変なことです。私達がいつも通りステージで演奏できるのは、そんなスタッフの力があるからこそなのです。いやー本当にありがとうございました。
 
 そんなこんなで今回のper i bambini(ペル・イ・バンビーニ)Make a wish in Italy 2003は全行程無事に終了しました。(だいぶ長い時間食事したり、ワインを飲んでいた気もしますが…) 色々大変なこともありますが、やはり海外の演奏旅行は楽しいですね。来年もどこかへ行きたいなー…・・・。

熱演する貞夫さんとンゴマ・マカンバ。

 これでみんなは帰国したのですが、私はイタリアに残って休暇を楽しみました。イタリア語はもちろん、英語もろくに喋れないのでドキドキだったのですが、水の都ヴェネツィア&ミラノを堪能してきました。

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